ポイント7:現状の業務運用・管理手法から脱却できない
「はじめに」でも述べましたように、生産管理システム構築には、3つのアプローチがあります。
①現有システムの手直し
②客先仕様で構築するオーダーメイド
③パッケージの標準機能で構築
この数10年、生産管理パッケージは長足の進歩を遂げ、特に中小製造業では、パッケージ標準機能のみ(ノンカスタマイズ)での運用が多くみられるようになりました。
これにより「安く・早く」導入する事が可能となりました。
パッケージソリューションの最大の壁は、現状業務運用からの脱却です。
脱却のポイントは、
①全社を上げて、業務改革の意識を持つ(特に経営トップ!)
②手段や方法に拘らず、目標達成を共有する
③常に費用対効果を考える
となります。
検討のポイントは、
①その業務を止めたらどうなるか?(誰がどう困るのか?)
②その業務をパッケージ機能でカバーできるか?
③できない場合、開発費用対効果は妥当か?
となります。
パッケージ標準機能から外れて、カスタマイズが増加していくに従い、限りなく個別開発システムとなり、自社のリソースで管理する事になり、
長期間に渡り保守コストが膨大になります。 まずは、完成度が高い実績の多いパッケージ機能を「使い切る」というスタンスで望むのが成功の秘訣です。