ポイント5:現状分析→要件の取捨選択→実現方法の検討が不充分
生産管理システム運用を成功させる最初の関門は「正しい計画を立てる事」です。正しい計画を立てるためには、
①正しい製造基準情報(通称BOM)
②正しい在庫情報
が必須となります。
このBOMの精度を上げずに運用に入るケースでは必ず失敗します。
BOMが正しくないと、正しい資材所要量計算ができませんし、正しい手配ができません。
また、作業標準時間や製造リードタイムの精度の甘いデータでは、効率のよい実現可能な「日程計画」「負荷計画」が立案できず、現場作業と乖離し運用が破綻します。
まずは、事前準備として、現状分析を行い、整理すべき情報は整理しておく事が肝要となります。
事前準備のポイントは、
(1)製造基準情報の整備
①品目定義
②製品構成
③作業標準時間や製造リードタイム
④発注情報
(2)製品、資材在庫の考え方
(3)製造指示の作り方
は、最低限、必要となります。
この作業は、組織を横断しますのでPJを束ねる強力なリーダーシップを発揮しまとめ上げる仕組みが必要となります。
完成度の高いパッケージは、目的を達成する実現手段を実装しております。
正しい準備をした上で、システム系(情報)と物流系(物)を一致させる運用方法をPJメンバーで確認する事が肝要となります。