在庫管理を見える化するメリットとは?方法や成功事例をご紹介!

在庫管理を見える化するメリットとは?方法や成功事例をご紹介!

製造業において、在庫管理を課題に据える企業は少なくありません。
「適正な在庫数を把握できていない」「属人化している」など、在庫管理の難しさを感じている企業もいるでしょう。
中には、システムを導入したのに使いこなせず、改善に至っていないというケースもあるかもしれません。

在庫管理ができていないと、在庫切れや過剰在庫の原因になります。生産性の低下を招くばかりか、顧客満足度の低下も招く恐れがあるため、なるべく早く"在庫管理を見える化"しましょう。
今回は、在庫管理の見える化するメリットや見える化する方法などについて解説します。
生産管理システムの導入事例もご紹介するので、ぜひご参考にしてください。


目次



在庫管理の見える化とは

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在庫管理の見える化とは、誰が見ても分かるように在庫管理の状況を整えることです。

製造業では、完成していない製品の一部となる部品も在庫と考えます。後々販売して現金化するものなので在庫は企業の資産となります。
しかし、きちんと管理されていなければ、いくら売上がアップしても生産性低下などのトラブルを招く"負の遺産"になるため注意が必要です。
在庫管理について、「管理部門じゃないし、そもそも担当者がいるから大丈夫だろう」と他人事に捉えている方もいるかもしれません。

しかし、在庫管理が属人化していると、いざその人が転職や退職でいなくなったときに引き継ぎがうまくいかず困ってしまいます。
在庫管理を疎かにすることで起こる被害は、決して対岸の火事では済みません。企業全体に影響する部分なので、見える化をして効率良く管理することが大切です。


在庫管理を見える化するメリット

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在庫管理の見える化を行うことで、下記のメリットを享受できます。

在庫切れや過剰在庫を防止できる

在庫管理の見える化を行うことで、在庫切れや過剰在庫の発生を防ぐことができます。
在庫切れや過剰在庫は、企業成長の足かせです。例えば、在庫切れが起きると販売の機会が失われ、顧客満足度が低下します。

過剰在庫に関しては、保管費用がかかったり長期保管による劣化・廃棄になったりと、コスト面で大きな損失となります。
在庫切れや過剰在庫のリスクを軽減するためには、常に適正な在庫数を把握する必要があります。
そのためにも、在庫管理状況がひと目見て分かる「在庫管理の見える化」は有効な対策といえるのです。

在庫管理の効率が上がる

在庫管理が煩雑になると無駄な作業が増えて業務を圧迫しますが、見える化することで「どこに・何が・いくつあるのか」をひと目で把握できるようになります。
一つずつ在庫数を調べたり、倉庫内を見回って在庫を探したりする手間がなくなるため、管理効率は格段にアップするでしょう。
また、浮いた時間をコア業務にあてられるため、生産性向上も期待できます。


スペースの有効活用

在庫管理ができるようになると、過剰在庫が防止されて保管スペースに空きができます。
空きスペースができれば、より在庫を分かりやすく保管できますし、別の荷物を置くなどスペースを有効に活用することもできるでしょう。
空いた分の保管スペースを縮小すれば、コスト削減にもつながります。

発注業務を簡素化

発注業務を行う際、在庫数をわざわざ倉庫まで確認に行っているというケースもあるかもしれません。
在庫管理を見える化すれば適正な在庫数をすぐに確認できるため、発注業務を簡素化することが可能です。


在庫管理の見える化の方法

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こちらでは、在庫管理の見える化実施に役立つ方法を4つご紹介します。

エクセルを工夫して活用する

エクセルで在庫管理表を作成するのも一つの手です。在庫管理表があれば、倉庫に行かなくても在庫状況を確認できます。
もちろん手入力なので、人為的ミスが起きる可能性もあります。できるだけ正しい情報を記載するための工夫は必要でしょう。

5Sを徹底する

倉庫内が整理されていないと、在庫数の確認・管理は難しくなります。
「どこに、何が、いくつあるのか」を瞬時に把握するためにも、5Sを徹底しましょう。

5Sとは「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」のこと。製造業の在庫管理では、5Sが重要なポイントになります。
在庫管理を行う方はもちろん倉庫に出入りする従業員全てに徹底させ、整理整頓された状態を維持しましょう。

在庫管理システムの導入

在庫管理システムを導入するのも良い方法でしょう。
在庫管理システムには、在庫の数・種類を表示する機能や入出庫の記録を表示する機能、在庫の保管場所の移動記録を表示する機能、棚卸し記録を表示する機能など
在庫管理の見える化に役立つ機能が多数搭載されています。管理を担当する従業員の作業負担を軽減できるため、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

なお、在庫管理システムを選ぶ際は製品数や倉庫数、入出庫頻度や更新頻度などを比較し、自社に適したものを選ぶことが大切です。

BIツールの利用

BIツールを使って在庫分析を行えば自社に有益な在庫を割り出せるため、必要分の在庫を確保しておくことで機会損失を防いだり
過剰在庫につながるような発注を減らしたりできます。
BIツールも在庫管理システムと同様、さまざまな種類があります。導入を検討する際は、自社システムとの相性なども確認しながら比較検討を行いましょう。


在庫管理システムの導入事例

こちらでは、在庫管理の見える化実施に役立つ方法を4つご紹介します。

受注から出荷までの仕事の流れが一新!

株式会社ベルニクスさまは、製品の拡大に伴い製販一体となるシステムを探しており、さまざまな生産形態に対応し在庫管理も行える「R-PiCS(アールピックス)」の導入を決めました。
受注から出荷までの業務がスムーズになり、業務環境が整備されたことで、各部門がコア業務に注力できるようになりました。
他システムと連携し、在庫管理の他、案件管理や予算管理などもシステムで効率良く行っています。

適正在庫での運用が可能に!

情報通信機械器具を製造している日栄インテック株式会社さまは、事務所ごとに異なるシステムを使っていたことで、拠点ごとの生産管理業務に多大な時間を要していました。
R-PiCSを導入してから量産品の原価把握がしやすくなり、また資材在庫や仕掛在庫、中間部品などの管理もスムーズになったことで適正在庫での運用が可能になりました。



まとめ

製造業にとって在庫管理は生産性などにも影響する重要な部分です。在庫管理ができていないと、後々会社にとって大きなダメージになります。
見える化をすることで、在庫の状況を誰でも簡単に把握できるようになるため、過剰在庫のリスクを軽減し、また在庫切れによる販売の機会損失も避けられるでしょう。
在庫管理の見える化は急務ともいえるべき課題なので、5Sに取り組む、システムを導入するなどの対策を行いましょう。

JBアドバンスト・テクノロジーが提供する「R-PiCS(アールピックス)」は、さまざまな生産形態に対応した生産管理システム。
在庫管理運用機能がついており、在庫金額状況や回転率、不動在庫月など、在庫管理のデータを確認することが可能です。
データ集計・分析のオプション機能もあるため、ロジカルな経営判断にも役立ちます。正確な在庫管理を行うために、ぜひR-PiCSの導入を検討してみてください。

「R-PiCS V4」について詳しく知りたい方は、下記もあわせてご確認ください。

在庫管理運用(V4/Ex)
データ集計・分析ツールオプション
製造業では避けられない"在庫管理"を最適化する方法とは?

<文責>

JBATマーケティング 編集部

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