コネクテッド・インダストリーズとは?ポイントとなる3つの柱を解説

●日本が目指す産業のコンセプト「コネクテッド・インダストリーズ」とは?

平成28年度ものづくり基盤技術の振興施策、いわゆる「ものづくり白書」が、例年通り6月に発表されました。「ものづくり白書」はこのコラムでも何回か取り上げており、今回も本年度の概要について、ご報告します。
今年度のテーマは、「Connected Industries(コネクテッドインダストリーズ)」。これは、3月にドイツで行われた見本市で、我が国の産業が目指す姿を示すコンセプトとしても発表されています。「コネクテッドインダストリーズ」は、様々なつながりにより新たな付加価値が創出される産業社会を目指そうというものです。

白書では、国内ものづくり企業を分析し、主要課題を、「強みの維持・強化」「弱みの克服」に大別、課題を達成するために、Iotやデジタル技術を活用し、新たな付加価値を生む産業社会につなげる・・というシナリオです。では、強みや、弱みとは何でしょうか? それは貴社にも当てはまるものでしょうか?

「強みの維持・強化」では、強みの源泉である「現場力」が大事で、それらを維持・向上される事が必要としています。そのための最大の問題は「人手不足」と分析しています。
それらをロボットやデジタル技術の活用で、技能継承を含んだ人手不足解消で、強みの維持・強化を図るべきとしています。

確かに最近工場に行くと、人材不足の話を多く聞きます。
過日訪問した装置製造のお客様では、生産管理課の課長が、残業や休日返上で資材発注の管理や作業指示を行い、生産管理システムの具体的検討が出来ない。とおっしゃっていました。
つまり、ロボットやデジタル技術の活用で「プロセスの変革」を図り、「強みの維持・強化」を行うべきとしています。
本コラム第35回 「工場における自動化 Robot Process Automationとは?」参照)

では、弱みはどうでしょう?
白書では「弱みの克服」として、日本の製造業の付加価値の創出・最大化が課題としています。他国に比べ、日本の製造業の付加価値が低く、それらを改善する必要がある。としています。
(付加価値については、本コラム第27回「製造業の生産性と付加価値とは?」を参考)

付加価値は「モノ」から「サービス」へ移行しており、それらに対応できる、「ビジネスの変革」が、向上へつながるとしています。
化粧品容器メーカーの弊社お客様でも、その製品の意匠、デザインが最大の付加価値だと言う事で、市場調査やデザインの中心の組織体制にされています。
また、産業機器メーカーのお客様では、納入後の保守サービスを差別化として、新たな付加価値向上を狙われています。
つまり、旧来の工場、製造業のイメージに加え、「デザイン思考」「サービス思考」「システム思考」が必要だということです。

さて、このような政府が考える製造業の強みや弱みは貴社に当てはまりますか?
なお、自社の強みや弱みの分析は、通常「SWOT分析」(スウォット分析)というツールで行います。
SWOT分析は、弊社が生産管理システムを提案する時も必要により行い、生産管理システムの目的や効果を事前に図るツールとしても利用していますので、お問い合わせ下さい。
最後に「コネクテッドインダストリーズ」の3つの柱を記載します。

1.人と機械・システムが対立するのではなく、協調する新しいデジタル社会の実現

2.協力と協働を通じた課題解決

3.人間中心の考えを貫き、デジタル技術の進展に即した人材育成の積極推進

・・なんとも日本的ですね。


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