RPAとは?製造業の業務自動化は実現できるのか?

●製造業が業務自動化するために考える「RPA」とは?

つい最近まで囲碁でコンピュータが勝つには、10年以上はかかると言われていました。

囲碁は将棋やチェスに比べて、石の価値が状況や場面ごとに変化していき、コンピュータに認識させにくいためだそうです。
ところが昨年、最強の囲碁ソフト「AlphaGo(アルファ碁)」は、韓国の世界チャンピオンに対し、4勝1敗で勝ち越し、コンピュータが人間を超えたとしてニュースになりました。

工場でも、このように、何百何千もの手を読みこむまでもなく、現場のノウハウをコンピューター上で再現しようとするAIや、反復によって学ぶ認知型の「コグニティブシステム」も近い将来、活用されるかもしれません。

ただ、工場での一連の業務においては、上記以前の課題も沢山あります。
何百手先まで創造するのではなく、定例業務や、ITを利用する業務においては、情報収集と次のアクションを繰り返す一連の業務課題です。

例えば生産管理部に所属するAさんは、


「出社すると、メールを開き、前日の入庫や出荷に関する、トラブルメールを確認」
「続いて生産管理パッケージを起動させ、ログイン、今日の生産予定と出荷予定を確認」
「そして、サーバーに保存されている製造部と品質管理部からの申送書や日報を読む」
「つづいて顧客管理のCRMシステムへログインし、営業情報を読む」
「現場へ行き、設備トラブルや仕掛品、不良などを目視確認、自席に戻り、生産管理パッケージへ再度ログインし、在庫、進捗の確認」
「エクセルを起動し集計表を作成、社内メールで関連部署へエクセルを添付送信」

など、こんな一連の業務イメージで日々仕事をしています。
「IT」「現場」「資料」「IT」と行ったり来たりで、一連の業務が回っている場合も多いのではないでしょうか?

●「RPA」で一日の業務を自動化するには?

さて、今回のテーマ「RPA - Robot Process Automation」は、このような業務プロセスの課題解決のキーワードとして、誕生した概念です。
ここでのRobotは、溶接ロボットや組立ロボットなどの物理的なものではなく、自動化や効率化を意図した、仮想知的労働者(Digital Labor)です。

上記のAさんの場合であれば、


「出社しタイムカードを入力すると、自席のパソコンが起動し、メーラーが開く」
「予め登録した人のメールやキーワードに応じメールを自動で読み込み、ディスプレイのデスクトップにメモ帳を張り付けてくれる」
「また、同時にCRMへログインし、営業情報、日報データ、を読み込み、重要な情報は同様にデスクトップのアラート表示」
「現場に行くボタンを押すと、およそ30分後自席に戻るタイミングで、エクセルが起動し、昨日の集計表と本日分の集計表が並んで表示」


・・・なんて事を仮想知的労働者がいて、やってくれるイメージです。

また、上記はエクセルのマクロを組むなど、アプリケーションにプログラミングしたり連携ソフトによる実行ではなく、学習により、その結果と正確性を計算させ行う事がRPAの特長でありポイントです。

正確性99%以上をもって行える業務の一部を抽出して、その部分から業務を自動化したり、その後、残りの部分の業務の内容を分析してコンピュータが正確性99%以上で行うことができる業務の比率を高めていくことにより、業務全体を自動化していきます。

何やら夢のような話ですが、すでに実証実験や実際に業務に適用し効率化を向上させている事例が出てきています。

少子化時代が到来し、2050年には日本の人口は1億人を切り、2人に1人は60歳以上と言われています。 そのような次世代における、工場業務の効率化は、RPAのような概念が必要なのかもしれませんし、そのようになってくるのかもしれません。


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