製造業「卯年」は跳ねるのか?
■依然として製造業の外部環境は厳しい状況
令和5年の干支である「卯」の年は一般的に飛躍の年と言われています。
干支は通常動物名の十二支で言う場合が多いと思いますが、1から10まで数える十干(じっかん)との組み合わせ呼ぶのが正しいようです。
十干は甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)...と数えます。
12種類と10種類の組み合わせですから、その最小公倍数は60、つまり60年で1周し、暦がかわります。 そのため60歳を還暦と言うようです。
令和5年の正しい干支は、十干の10番目である癸(き/みずのと)との組み合わせで「癸卯(みずのと・う)」となります。
癸(みずのと)は、植物の内部にできた種子が測れるまで大きくなった状態で、今年の組み合わせは「希望が芽吹く飛躍の年」と言えます。
とはいえ、依然として製造業の外部環境は年が明けた令和5年も厳しい状況が続いています。
昨年からの半導体を中心とした部材不足のサプライチェーンの混乱は徐々に解消されつつあるものの
円安に加え仕入れコストの高騰で利益を圧迫している企業も多いようです。
また、電気やガスなど工場のエネルギー費用も上がり、これらの原価比率が高く、価格に転嫁できない企業はダブルパンチです。
2023年1月8日ダイヤモンド社が発表した令和5年業界天気予報では、半導体の世界市場は4年ぶりマイナス成長を予想しており天気は「雨」。
理由はスマートフォンやパソコンの需要低下や米国の対中規制の影響としています。
その他のニュースでも半導体の供給過剰の解消は2023年秋以降とみられています。
電機は「曇り」。 欧米の景気後退と中国のロックダウンで景況感は悪化するとみています。
総じて
「22年末以降の円高進行により、当初見込んでいた為替差益による業績押し上げ効果は小さくなる見込み。」
「業績の不透明感が一層、増していくことになりそうだ。23年以降は、原材料価格とエネルギー価格の高騰により生産コストがさらに跳ね上がるため逆風が吹いている」と報じています。どうも「癸卯(みずのと・う)」に意味とは違う感じです。
新年度になり、製造業関連で何か良い材料、「晴れ」の予報が無いか探してみました。
総じて、ものづくり現場の国内回帰の記事は多く、地政学的リスクヘッジ等が理由として挙げられています。
先の半導体関連では、なんと言って半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場建設のニュースが挙げられます。
生産開始は24年末とまだ先ですが、建設や設備機械導入、地元での雇用や半導体技術者育成など産学官連携による経済波及効果は、10年間で4兆円超に達するとの推計もあります。直近では「日本に2棟目となる半導体工場の建設を検討」も報じられました。
自動車関連では、電気自動車(EV)関連部品への投資意欲や次世代電池である「全固体電池」の実用化への展開があります。
また、それらを家庭の電源として利用するV2H(ビークル・ツー・ホーム)への投資及び参入する企業が増えています。
令和5年度は国内市場が本格的に立ち上がる「V2H元年」と言われています。
また、製造業のDXに目を向けると、人手中心の業務がデジタル化やデータ化で、その成果を享受したり、変革を始めた企業もあります。
もちろん「晴れ」予報も、それぞれ課題もあり、同じ環境でも「傘が必要な企業」もあります。
強味を活かし、機会を捉える、または弱みを克服し、脅威を回避する等、企業毎の戦略が必要なことは言うまでもありません。
*製造業のSWOT分析とは?企業の戦略分析における基本をおさらい
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今年は、青空の下ぴょんぴょん跳ねて、飛躍や成長ができる年にしたいものです。
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