生産管理コラム 61回 令和元年に始めるSWOT分析とは?

平成から令和に変わり、新年度を再度迎えたような、新たな気持ちになった方も多いのではないでしょうか?

令和元年1回目のコラムです。
本コラムも5年60回を終え、新たに6年目を迎えることになりました。
本コラムでは、時事的な内容、TI技術やトレンド関連、生産管理の基本的な事やキーワード解説等々。
製造業の皆さまへ、何かお役に立つ情報をとの主旨で続けてまいりました。

今回のテーマは、新たな気持ちで「企業の戦略分析」の基本「SWOT分析」についてです。

SWOT(スウォット)分析は、内部(自社)と外部(環境)について分析する手法です。
自社を取り巻く環境変化に対し、経営資源をどう活用するかの経営戦略策定を補助するものです。
経営資源は、製造業であればヒト・モノ・カネやノウハウ等です。
経営視点とは言え、新規設備投資や新製品開発など、現場視点で分析し、経営側へ上申する場合にも利用されます。

まず、内部は自社の「強み」と「弱み」に要因分けします。
「強み」はStrenghs、「弱み」はWeaknessesで「SW」となります。

外部は自社を取り巻く環境で「機会」と「脅威」に要因分けします。
「機会」はOpportunities、「脅威」はThreatsで「OT」となり、併せて「SWOT」です。

つまり、4つのカテゴリーで要因分析します。

それでは今回は、国内の金属加工業を例に具体的に分析してみましょう。

S「強み」
・特殊材料を専用機械で加工できる技術力
・多品種小ロットの短納期生産可能な生産管理力
W「弱み」
・加工技術者の教育に時間がかかり、人材が不足
・営業が少なく、受注が不安定
0「機会」
・製品差別化のため、特殊材料を使用した部材ニーズが増加
・短納期コストダウン要請が増加
T「脅威」
・新たな特殊材料が開発
・海外へ生産を移転している得意先が増加

とします。

これら4つのカテゴリーをどう使うかです。

通常は4つに升目(田の字)に入れて、それぞれを組み合わせ分析します。
(または9つの升目の周辺に入れ、クロスSWOTとして分析します)

経営戦略策定の優先順位とその対応例は以下です。

1.S「強み」とO「機会」、「機会を強みで捉える」戦略

(戦略1)
・特殊材料製品を生産する会社へ、自社の加工技術力を売り込む。
・短納期コストダウン対応ができる事を訴求し、受注拡大をさらに増やす。

2.O「機会」とW「弱み」、「弱みを克服し機会を捉える」戦略

(戦略2)
・調査会社を利用し、特殊材料製品を生産する会社(顧客)を調査し拡大する。
・技能能力継承制度で、特殊加工技術力を向上させ受注拡大を図る。

3.S「強み」とT「脅威」、「脅威を強みで打ち負かす」戦略

(戦略3)
・製品開発室を設け、新材料加工の研究を始める。
・短納期で輸出対応も可能とし、海外ニーズへも対応を図る。

4.T「脅威」と O「弱み」、「最悪の事態を避ける」戦略

(戦略4)
・既存の特殊材料加工力を維持管理する。
・国内の短納期コストダウン要望ユーザーへのさらなる対応を図る。

このように、要因を組み合わせ戦略を練ります。

注意が必要なのは、自社の強みや弱みは対策が取りやすいですが、外部環境は自社でのコントロールは難しい事です。
また、例えば上記例での脅威の海外生産移転は、海外進出済の他社にとっては機会になるかもしれません。
つまり、外部環境は自社の置かれた状況により変わってきます。

時代が変わり、元々優位な機会が脅威に変わったり、新たな脅威が出て来ているかもしれません。

米国と中国の関税戦争がまだまだ混沌としています。

そういう意味で、令和の時代に改めて「SWOT分析」を行ってみてはどうでしょうか?


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