「ウーバライゼーション」とは?製造業のビジネスモデルは変革するのか

■東南アジアでも広がる「UBER」の波

ベトナム ハノイへ行ってきました。
市内では世界中で広がっている配車サービス「UBER」(ウーバー)をフル活用 し快適な旅行を楽しんできました。

このUBER、スマホの簡単操作で目の前に車は来るし、行先も地図から簡単指示、 迂回も高額請求もなく、ハノイでは2~3百円で市内どこへでも行けすごく便利です。

日本では許認可制度の壁から、一部の会社がテスト的にサービスしているようですが、 欧米ではかなり普及しており、まさかハノイでやっているとは思いませんでした。
2020年東京オリンピックで来日する外国人は、このようなサービスが日本に無い事に驚くかもしれませんね・・・

このようなITを利用した新たなビジネスモデルで、既存のモデルを破壊する意味をこのUBERから取って「ウーバライゼーション」と言うようです。
この「ウーバライゼーション」、2015年国内製造業では「インダストリー4.0」や「IoT」 が同様の意味として、紹介され始めました。(参考第17回 産業革命「インダストリー4.0」 「IoT」って何? )

これらは、各種セミナーが開催されると満席になる等、注目を集めた、製造業の2015年度のキーワードです。
ただ、これまでは、その意味や考え方の理解が中心で、いざ自社の業界で、具体的にどのように活用するのか、出来るのか? その時、自社は何をすべきなのか? 何ができるのか? など・・・2016年度も「引き続き、検討していく」が実情です。

■業種別にみるウーバライゼーション 国内製造業の動向

さて、2016年度国内製造業はどうなるのでしょうか? 上記のような破壊的なビジネスモデルが具体化し席巻し始めるのでしょうか?
三菱東京UFJ銀行では、2016年度業界見通しを発表していますので、ここで一部をご紹介します。(2月10日付 2016年度 産業レポート )



(製造業全般)
「自動車、機械等の加工・組立業種においては、円安の定着を背景と したコスト競争力の回復、海外事業の寄与拡大等により堅調に推移」

「一方で、紙・パルプ、石油、化学といった素材業種においては、国内需要縮小の影響を受け、弱含みで推移」
・・・このように業種により明暗が別れるようです。



(設備投資)
「製造業の設備投資は、維持・更新投資を主体に総じて緩やかな増加 基調で推移する見通し」

「特に、機械、エレクトロニクス等の加工・組立型産業では、円安の 定着を受け好調に推移する業績を背景に、これまで先送りしてきた 更新・効率化投資に加え、航空機向け等成長分野における設備の新 設が実施されることで、設備投資額は比較的高水準で推移しよう」
「こうした加工・組立型製造業向けの部品・部材を手掛ける中小企業 でも、堅調な受注に加え、設備投資減税等の政策的な後押しもあり、 幅広く更新投資が発生することが見込まれる」


・・・足元の決算状況では厳しい発表もあるようですが、総じて増加の予想。為替や減税、補助金など外的依存に気になりますが・・・



(業種:機械)
「市場は総じてみると緩やかに成長、企業業績は堅調に推移する見通し」

「2016年度以降、産業機械・航空機関連・工作機械の各市場は緩やかに拡大し、足元不振の造船・建設機械についても2017年度以降は成長に転じると予想される。 企業業績も、2016年度以降、堅調に推移する見通し。総合重機大手6社は、原動機・航空 機関連事業を 牽引役に、過去最高の売上高・利益の更新が続くとみられる。プラントエ ンジニアリング大手3社は、2017年度以降に減益を余儀なくされるものの、高い競争力等 を背景に高水準の業績を維持するであろう。建設機械大手2社は足元で進める構造改革等 が奏功して緩やかに復調する公算が大きい。工作機械大手3社は市場成長の恩恵を受け増 収増益傾向を辿ろう」


・・・この業種は先の「インダストリー4.0」や「IoT」に関係深いですが、これら破壊的影響は関係なく堅調な予想のようです。

このような各種レポートや経済指標の分析、および業界の大きな流れの把握は必要です。
国は、「スマートファクトリー(考える工場)」が「世界のうねり」であり、日本も思い切った方向転換が必要と考え、日本の強みであるロボット技術を使う等、「ロボット革命イニシアティブ協議会」を創設し、2016年度は具体的施策を実行始めます。

2016年度も引き続き、ものづくり現場の足元の状況(実態)はちゃんと見据えて、大きな「うねり」の「センサー」は働かせておく必要があるようです。


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