生産管理の実力を客観的に評価するためには?改善のポイントを解説します
●どれだけ業務改善をすればいい? 生産管理の実力を客観的に評価するためには?
今コラム第8回では「現場が判らない! 生産管理力は継承できていますか?」を述べました。
この生産管理力を定量的に図るのは難しいですね。
たとえば、「自社の生産管理部○○部長が退職する前の5年間と、今の生産管理力はどのくらい違う?」 と聞かれたとしても・・・
80%とか140%とかとは言えず、何となく悪いとか何となく良いとか定性的かまたは印象的な事しか言えないですよね。
または、「業者の納期遅延が増えた」「作業進捗が見えなくなった」とか、「他部門の状況が分からない」など現象的なものは言えるかもしれません。
そこで、現在の状況を簡単に指標化できる、目安のようなことができ、改善が数値化できるといいな~と思い、
「生産管理力の評価」manufacturing management assessment MMA
というのを考えてみました。造語であり、学術的でもなく、独断的なものです。対象は中小、中堅製造業の特に生産管理部門の方向けとしました。
まず、生産管理力を支える「力」を下記の6つの項目に絞りました。
生産管理力
・計画立案力
・実績管理力
・在庫管理力
・生産性改善力
・納期管理力
・データ集計・分析力
生産管理部の業務に近い項目かもしれませんね。 これは、一見個別の「力」のようですが、それぞれの悪さ加減が、他の「力」へ影響しあう関係です。
実績が正しく管理されていても、計画通りとは限らず、計画が正しくても実績管理が不要ではありません。
そこで、現場の改善コンサルティングで行うこのような評価用のヒヤリング項目を、上記「力」に分解し、重み付けを行うことにしました。
質問はシンプルに「45」個にして、YES/NOで答える方式にしました。
つまり、45の質問に答えると、質問に応じ、それぞれの「力」へ重み付きで配点され、6つの項目に加算され、数値化されます。
そして、6つの項目をレーダーチャート(六角形のダイヤ図)で表示されるようにしました。
質問の一例は以下です。
「生産計画の作成に当たっては、生産能力に合わせて計画や統制を行っていますか?」
「作業の実績がタイムリーに記録および参照できますか?」
「原材料、部材の出庫指示およびその実施は記録できていますか?」
などなど。正確でなくても主観的な回答でもよいかと思います。
内容はこちらから診断できます。このアンケートでは、改善すべき業務課題が数多くある中で、まず何から着手すべきかという優先順位を明確化することが出来ます。
●「生産管理力診断」を実施されたお客様の声
お陰様で本診断を受けられたお客様から好評の声を頂いております。その声を一部ご紹介させていただきます。
「これまで自分の会社が他社と比較して、どの程度管理できているのかわからなかった。数字で評価してくれるのが良い」
(医療機器・172名)
「客観的なコメントがもらえるので、業務改善のきっかけを作る事ができた。自分たちで声を上げる裏付けにもなった」
(制御機器・102名)
「思ったよりも管理できていなくて驚いたが、システム改善の予算獲得のきっかけとなった」
(産業機器・402名)
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