現場が判らない! 生産管理業務を引き継ぐために必要なこととは?
昨今の生産現場の忙しさは、景気の回復感などからくる「うれしい悲鳴」 と言えるのでしょうか?
「いや、実感がまったくない?」「忙しいだけで、儲からない!」など、様々な声も聞こえてきますが如何でしょうか?
弊社への生産管理の新たな取り組み引き合いは増えてきており、総じて
「何とか上昇気流に乗りたい」
「新たな仕組みで改善をしたい」などが伺えます。
さて、これら新たな取り組みに際し、困る事もあります。それは、現場の要件を正しくお聞きできない事です。
例えば 「自社の業務で必要な要件が判らない」 あるいは、「あるべき姿が判らない」とか、「担当業務は判るけど他は知らない」・・・等が挙げられます。
これらの多くは「生産管理力の継承」が不十分な時に良く起こりますが、 この「生産管理力の継承」とは何でしょう?
まずお断りしておきますと、生産管理力の継承とは私が勝手に使っている造語です。(苦笑)
「生産管理」はJISでは品質コスト納期のQCDを最適化する事と記述されています。
その「ちから」の事ですから、最適化する力が退職者や先輩から正しく伝えられていない状態を指します。
ものづくり現場の技能継承は以前から言われ続け、若者の確保や育成計画が行われ続けられています。 しかし、ものづくり現場と事務方の間に位置づけられる「生産管理業務」は、なかなか引継ぎが進んでいないのではないでしょうか?
例えば、「通常この計画で発注するはずですが、なぜここで数量を割り増したり、納期の再調整が行われているのですか?」と聞いても、「判りません、前任者がそのようにしていたので、私も行っています」などの返事が返ってくることになり、「理由が判らない」、「新たな仕組みでどうすれば良いか判断がつかない」 といった事があるのです。
こうなると、「引継ぎができていない事は判っている、そんな事はこの際どうでも良いので、パッケージに合わせるよ」という状況に陥ってしまいます。
そうならないためにも、ぜひ貴社の生産管理力を継承し、組織力へ繋げながら、新たな効果的な生産管理の仕組みの構築が出来れば良いな~と思います。
なお、厚生労働省では中長期的キャリア形成を支援するため、、「キャリア形成促進助成金」 を設けています。 ご興味がある方は下記をご参考下さい。
厚生労働省 キャリア形成促進助成金