【2022年最新版】日刊工業新聞の産業別天気とは?製造業の状況を解説

製造業全般は、晴れ予報が多い?!

 年が明けた2022年、新型コロナの影響は新しい変異株の確認で予断を許さない状況になっています。
多くの製造業では、部品や人手不足への対応を行うなど、従来の生産活動に戻している最中ですが、 今後も経済活動を止めず、これらに対応していきたいものです。

2022年各産業・市場は回復するのか停滞するのか、どのようになるのでしょうか?
1月4日付 日刊工業新聞では、2022年の各産業の天気を予報しています。
全34産業の記事を整理すると以下のような天気状況でした。

・晴れ        :建設機械、半導体、商社、化学
・晴れのち曇り    :住宅
・晴れときどき曇り  :工作機械、情報サービス、証券、製薬
・晴れところにより曇り:繊維
・曇りのち晴れ    :電子部品、通信、トラック、事務機器、鉄鋼、小売業、ゼネコン、ロボット
・曇りときどき晴れ  :石油、エンジニアリング
・曇りところにより晴 :非鉄金属、医療機器、リース 曇り:電力・ガス、重電、白物家電、食品
・曇りところにより雨 :造船
・雨のち       :自動車、航空機、紙・パルプ
・雨         :セメント、銀行、航空・運輸


いくつかの産業について見てみましょう


半導体:晴れ

電子部品や半導体不足については、 本コラム 86回 製造業におけるレジリエンスとは?(▶ https://www.r-pics.com/success/column/_86.html)でも記載をしています。
2022年も市場の成長は止まらず、前年比9%弱増加し、過去最高を更新する見通しとあります。
供給難は年後半まで続くと予測しています。
年末に訪問しましたプリント基板実装のお客様では、部品メーカからの納期回答が無いや単価が高騰し困っているお話をお聞きし実感しています。
半導体製造装置メーカや装置部品メーカも活況です。


建設機械:晴れ

コロナ禍の影響からの立ち直り全世界での需要の伸びが続くと記載されています。
公共投資なども活発な投資が予想され、建機稼働率は高く維持されるようです。
弊社では加えて農業機械や林業機械などのメーカー企業様からのお問い合わせも増えています。


工作機械:晴れときどき曇り

この市場は製造業全体の天気に影響を受けやすいと思います。
今年は旺盛な設備投資意欲を背景に幅広い分野で需要が期待されるとあります。 曇り部分は部材等の需給ひっ迫などの影響のためです。
この分野からの弊社へのご相談案件も多く、受注状況に関しては改善しているというお話を良くお聞きします。


鉄鋼:曇りのち晴

自動車減産の影響は残るもののタイトな状況が続き、粗鋼生産量は前年並みの予想です。
建築など特定分野の需要や関税等の課題も示されています。


自動車:雨のち曇り

2021年の新車受注残は徐々に解消されますが、半導体不足での販売抑制などの影響が続く見通し。
今や半導体を使用しない製品は少なく、各業界へ影響を与えています。


その他2022年の製造業のトピックスとしても、やはり半導体分野のニュースが目につきます。
1万人規模で半導体製造を行う熊本のソニーセミコンダクタマニュファクチャリングの隣接地には、世界最大の専業半導体ファンドリーである台湾TSMCが進出、三菱電機の子会社も熊本の液晶モジュール工場をパワー半導体などの製造に転用する事を発表しています。

また、 政府は半導体の国内生産能力を高めるため、高等専門学校(高専)での専門人材の育成に取り組む方針を発表しました。 2022年度中に九州にある八つの高専を対象に、半導体の製造や開発に関する教育課程を新たに盛り込む計画です。
世界的な半導体不足のなか、技術の担い手を増やし、かつて世界をリードした「日の丸半導体」の復権につなげたい考えのようです。
そういえば、1980年代から2000年位までは、九州は「シリコンアイランド」と呼ばれていました。
かつて、産業の米と言われた半導体は、産業界の天気を変える「気圧」の様な感じでしょうか?

製造業全般では、曇りや雨が多かった1年前の天気予報にくらべ、晴れ予報が多い印象です。
ただ、予報は予報、どのような天気でも対応できる「レジリエンス」は常に養っておきたものです。
コラム 86回 製造業におけるレジリエンスとは? ▶ https://www.r-pics.com/success/column/_86.html

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