「DX推進指標の自己診断」 秋の集中実施期間!
■自社のDX推進がどの程度なのかを自己診断できるツール
コロナ感染も少し落ち着きだし、秋風が心地よい季節になってきました。
一方、原油高や円安・人手不足など製造業にとって厳しい環境に対し、ITを利活用した革新(DX)が益々必要になってきました。
そのような中、自社のDX推進がどの程度なのかを自己診断できるツールが公開されています。
このツールは、経済産業省が公開したDX推進指標の質問に答える形式で自己診断ができるもので、さらに
情報処理推進機構(IPA)へ自己診断結果を送ると、全体データと比較したベンチマークの結果をフィードバックしてくれるサービスがあります。
秋の集中実施期間として、2022年10月31日まで実施されています。
回答結果を送るか否かは別にして、DXが推進されているか? DXを推進するためには?という視点で中身を見ても良いかと思います。
今回、このツールの診断チェック項目をいくつかご紹介したいと思います。
チェック項目は以下のように構成されており、経営観点とシステム観点に大きく別れています。
そして「ビジョン」「経営トップのコミットメント」など、経営者が回答すべき質問と、IT部門等が回答する「具体的な体制」や「ITの取組状況」などのサブの質問で構成されています。
ーDX推進指標の構成------------
DX推進のための経営のあり方、仕組み
・DX推進の枠組み(定性指標)
・・ビジョン
・・経営トップのコミットメント
・・仕組み
・・・マインドセット、企業文化
・・・推進・サポート体制
・・・人財育成・確保
・・事業へのお歳君
・DX推進の取組状況(定量指標)
DXを実現する上で基板となるITシステムの構築
・ITシステム構築の枠組み(定性指標)
・・ビジョン実現の基板としてのITシステムの構築
・・ガバナンス・体制
・ITシステム構築の取組状況(定量指標)
・・ITシステム構築の取組状況
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回答は定性的な成熟度や達成度の場合、出来ていないレベル0から出来ているレベル5で自己評価します。
また、回答は現在のレベルと3年後どうありたいか、あるべきかで行います。
例えば、
キーの経営者の質問では、「危機感とビジョン実現の必要性の共有」と言う項目があります。
これは、なぜDXをするにか? 変革しないと何が起こるか?経営者が考える将来に対する危機感とビジョンを共有できているか?の質問です。
共有されていなければ「レベル0」であり、漠然と役員と共有されていれば「レベル1」、社員や役員とビジネスのインパクトを共有できていれ「レベル3」となります。
サービスを利用すれば、他社ではどうか?がフィードバックされます。
DX実現は経営者の意向で大きく左右されますので、このような定性指標の質問が多く用意されています。
また、サブのIT部門への質問では、「ITシステム構築の取組状況の予算」と言う定量指標に質問項目があります。
これは、既存のシステムの維持に使う予算(ラン・ザ・ビジネス予算)と価値向上のためのIT予算(バリュー・アップ予算)の比率はどうか?と言う質問です。
この質問は定量的なので、具体的に数値を書込みます。
現在の予算比に対し、3年後はどうしたいか?またはあるべきか?を記入します。
サービスを利用するば、同じ業界やトップ企業ではどうか?がフィードバックされ比較ができます。
「ラン・ザ・ビジネス」と「2025年の崖」 製造業における基幹システムはどうなる?
全体的にはボリュームもあり、経営者の回答もあるため、少しハードルがありますが
現状と今後について指標が整理されますのでぜひお試しください。
詳細は以下のサイトをご覧下さい。
https://www.ipa.go.jp/ikc/info/dxpi.html?source=banner1
さて、
2014年から始めた本コラム、今回でちょうど100回目となりました。
ITや生産管理を中心に、製造業全般や経済動向などを織り交ぜながら情報発信をしてきましたが、
振り返ると、稚拙な文章も多く、お役に立っているかの不安の8年半でした。
引き続き、情報発信を行っていきたいと思いますので引き続き宜しくお願いします。
会計システムによる財務諸表などとは違い、生産管理の実力を定量的に図るのは難しいと考える方も多いのではないでしょうか? また、そうしたものの統一的な仕組みが無いのが現状だと思われます。
そこで弊社では、下記のような生産管理力を簡易診断出来る仕組みを作成いたしました。
「生産管理力の評価」(manufacturing management assessment -MMA- )
このチャートでは、生産管理における課題で
*どこが問題か?
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こうしたポイントを明確にして、どこを改善すべきかをわかりやすく診断いたします。
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