生産管理システムとは?基本機能や導入のメリット、選び方までご紹介

生産管理システムとは?基本機能や導入のメリット、選び方までご紹介

生産現場の作業効率を良くしたい」という方におすすめなのが、生産管理システムです。

生産管理システムと一言でいっても、種類によって装備している機能は異なるため、自社に適したシステムを選ばなければなりません。そのためには、まず多くの生産管理システムに装備されている基本機能を知ることが大切です。一般的な機能を押さえておけば、自社に必要な機能がどれなのかわかりやすくなります。ひいては、自社に最適な生産管理システムを導入しやすくなるでしょう。

そこで本記事では、生産管理システムの基本機能や導入するメリットデメリットを解説します。
また、生産管理システムの選び方についてもご紹介しているので、ぜひご覧ください。

目次



生産管理システムとは

r-pics_blog_2_pic1.png
生産管理システムとは、人・モノ・各種情報などのデータを一元化し、生産管理業務の効率化を図るシステムです

詳しくは後述しますが、生産管理システムを使えば紙やExcelを使ってデータを管理せずに済み、また数値入力を補佐する機能もあるため、人為的な入力ミスをある程度防ぐことができます。
また、生産現場の作業を可視化できる機能もあり、各工程がスケジュールどおりに進んでいるかも把握しやすくなります。各工程の進捗状況を把握できれば、どの作業の工数を短縮できるか考えやすくなるでしょう。

このように、生産管理システムには生産管理業務の効率化を図る機能が搭載されているため、製造業の生産性を向上させやすくなります

 

生産管理システムが備える基本機能

生産管理システムが備える基本機能は、以下のとおりです。

生産計画機能

生産計画機能は、「製品をいつまでにどのくらい生産するか」「どのくらいの費用で生産するか」などの生産計画を作成できる機能です。システム上で高精度の見込み生産計画を立てられるので、製品の過不足を防ぐことができます。また、従業員の人数や配置なども適切に調整することも可能です

販売管理機能

販売管理機能は、「見積もり」「受注」「出荷」「売上」を管理できる機能です。

見積もり管理 見積書を作成できます。
また、顧客や業種別で整理・検索することも可能です。
受注管理 受注した製品内容を登録できます。
一覧で表示できるほか、検索をかけることも可能です。
出荷管理 出荷する製品や納期などを記載した指示書を作成できます。
製品の出荷から納品までの流れを管理することが可能です。
売上管理 売上を入力して管理することができます

販売管理機能を活用すれば、販売量を正確に把握することが可能です
これにより「来月の売上や入金の額」を予測できるので、過剰な在庫を抱えるリスクを防ぎやすくなります。

購買管理機能

購買管理機能は、生産に必要な原材料の仕入れと支払いを管理できる機能です。

仕入管理機能 必要な原材料を「いつまでに」「どのくらい仕入れるか」が生産計画内容から自動でリコメンドされ、それを基に発注書を作成できます。
支払管理機能 支払い情報を登録できます。

仕入れ先の納品遅れなども入力できるため、頻繁に遅れが出ているところを把握しやすくなります。原材料の納品遅れは生産業務のスケジュールにも影響してくるので、「仕入れ先を変更するかどうか」も考慮しやすくなるでしょう。

工程管理機能

工程管理機能は、生産現場の作業を可視化し情報共有を行える機能です。
各工程でスケジュールどおり作業が行われているかを確認できるため、生産の遅延を防げます。また、各工程の進捗状況を確認することで「どの工程ならより工数を短縮できるか」などを考えやすくなるので、スケジュールの効率化を図ることも可能です

在庫管理機能

在庫管理機能は、その名のとおり在庫を管理できる機能です。
具体的には、「いつ生産された製品か」「いつ原材料の入出庫があったか」「どこの倉庫に保管されているか」といったことを把握できます。

原価管理機能

原価管理機能は、「製品を作るためにどのくらいの費用がかかったのか」を管理する機能です。
企業が利益を得るためには、原価管理が欠かせません。なぜなら、製品の販売価格は同じでも原価が変わることがあるからです。
何万点といった原材料の価格の変動(これまで1,000円で仕入れていた原材料が1,500円になるなど)がある場合、当該製品の原価も連動して変化します。また原材料費が同じでも作り方の違いで製造原価が増えたり、減ったりする場合があります。これらは原価管理を適切に行っていれば管理することが可能であり、取引先と交渉したり仕入れ先を変更したりといった対策を講じることができます。これにより、利益の割合が小さくなるのを防げます

このほか、原価管理機能を使えば自動で計算も行えます。人的計算ミスを防げるので、正確に原価管理を行うことができるでしょう

品質管理機能

品質管理機能は、「どの工程で品質に問題が起きたのか」を把握しやすくするための機能です。
問題が発生した箇所を特定しやすくなるので、探す時間と手間を省くことができます。また、製品が市場に出回るのを食い止められる可能性もあります。

品質に問題があれば企業の信用問題にも関わります。そのため、品質管理機能は重要な機能といえます。


生産管理システムのメリット

r-pics_blog_2_pic2.png
こちらでは、生産管理システムを活用するメリットをご紹介します。

在庫や生産の過不足改善でコスト削減

生産管理システムを活用すれば在庫や生産の過不足を改善でき、結果的にコストを削減することが可能です。

前述したように、生産管理システムには在庫管理機能や販売管理機能などの基本機能が備わっています。
たとえば在庫管理機能を使えば、ストックしている製品を把握できます。もし注文を受けた製品の在庫があれば、それを出荷分に回すことで在庫を残さず出荷することが可能です。
さらに、販売管理機能を使えば製品の販売量を正確に把握することが可能です。販売量をもとに「次月はいくつ製造する必要があるか」を予測すれば、生産の過不足を防げるでしょう。
生産管理システムがあれば在庫を減らせる上に、必要な分だけを生産できるので、無駄なコストを省けます

製造フロー上の情報を一元管理

生産管理システムを使えば、製造フロー上の情報を一元管理することが可能です。
工程管理システムや在庫管理システムなど、工程ごとに単独システムを利用していると、その業務しか管理することができません。
その点、生産管理システムであれば複数の工程をひとつのシステムで管理できるため、比較的容易に売上計画や利益計画を立てやすくなります


生産管理システムのデメリット

生産管理システムのデメリットは以下のとおりです。

導入コストがかかる

生産管理システムを導入する場合、導入コストとランニングコスト(=トータルコスト)がかかります。
備わっている機能が多いほど導入コストは高くなる傾向があるため、費用を抑えたいのであれば、自社にとって必要最低限の機能が備わっている生産管理システムを選定することが大切です。

自社に必要な機能が装備されていないことがある

生産管理システムには複数の機能が装備されていますが、自社に必要な機能が必ずしも備わっているとは限りません。
もし自社に必要な機能がない場合は、生産管理システムとあわせて、各業務の効率化を図れるシステムも導入するのがおすすめです。


生産管理システムを選ぶ際のポイント

r-pics_blog_2_pic3.png
では、生産管理システムはどこに着目して選べば良いのでしょうか。こちらでは、導入前の準備と生産管理システムを選ぶ際のポイントをご紹介します。

導入前の事前準備

生産管理システムを導入する前の準備としては、以下の2点が挙げられます。

システム導入の目的を明確にする

第一に、生産管理システムを導入する目的を明確にすることが大切です。
単に「業務の負担を軽減したいから」という理由だと、どの機能を装備した生産管理システムを選べば良いのかわかりません。「従業員の残業時間を減らしたい」「数値の入力ミスを減らしたい」などと目的を細かく決めることによって、必要な機能が明確になり、自社に合った生産管理システムを選びやすくなります。そのため、生産管理システムを導入する際は、その目的を定かにしましょう。

自社の機能要件とパッケージ機能のすり合わせ

自社が生産管理システムに求める機能が明確になったら、導入したい生産管理システムに必要な機能が備わっているかを確認することが大切です。
前述したように、生産管理システムによって備えている機能は異なります。必要な機能がないと本末転倒ですし、使わない機能があると必要以上にコストがかかる可能性があります。そのため、パッケージ機能を必ず確認するようにしましょう

生産管理システムを選ぶ


生産管理システムを選ぶ際のポイントは以下のとおりです。

安心できるサポート体制の有無

生産管理システムを選ぶ際は、安心できるサポート体制が整っているかを確認しましょう。
サポート体制が整っていれば、生産管理システムの使い方がわからないときも相談することができます。また、導入後何らかの不具合が起きた際に迅速に対応してもらうことが可能です。

安心して生産管理システムを使うためにも、サポート体制の有無は必ず確認するようにしましょう

自社同様の業種・業界の導入実績

生産管理システムを選ぶ際は、自社と同じ業種・業界の導入実績を確認することも大切です。なぜなら、業種・業界によって管理する部分が異なるからです。

たとえば、機械の組立がメインの業種なら、部品の仕入れや製番ごとの原価、在庫などが主な管理ポイントになります。一方で、食料品や化学製品の配合がメインの業種では、レシピ表や原材料の在庫、賞味期限などが主な管理ポイントとなるでしょう。
機械の組立がメインの業種であるにもかかわらず、食料品や化学製品の配合がメインの業種と同じ生産管理システムを選んでしまうと、あまり役に立たない可能性があります。

生産管理システム選びにおいてこのような失敗をしないためには、同じ業種・業界の導入実績がある生産管理システムを選ぶことが大切です。そうすれば、自社に適した生産管理システムを導入でき、製造業において大いに役立てられるでしょう。


660以上の導入実績を持つR-PiCS

数ある生産管理システムの中でも、とくにおすすめなのは「R-PiCS」です。

R-PiCSは、お客様の要望を詰め込んだ生産管理システムです。時代の変化に対応できるようパッケージの変革を続けており、さらに法改正やOS、データベースの改訂対応などのリビジョンアップにも取り組んでいます。

くわえて、R-PiCSの開発元であるJBアドバンスト・テクノロジーでは、専門のヘルプデスクを開設しており、「どのパッケージを選べば良いのかわからない」「運用後の使い方がわからない」などの相談を承っております。自社に適したパッケージ選びができるので、導入後、生産管理業務を効率化させやすくなります。また、導入後に使い方がわからず悩んでしまう時間も省くことが可能です。

生産管理システム選びで悩んでいる方は、ぜひこの機会に660以上の導入実績を持つR-PiCSをご利用ください。

R-PiCSの詳細はこちらから


まとめ

生産管理システムは、人の手だけで行っていた管理業務を自動化し、スムーズかつ正確に管理が行えるシステムです。多くの生産管理システムには、「生産計画機能」「販売管理機能」「購買管理機能」「工程管理機能」「在庫管理機能」「原価管理機能」「品質管理機能」が装備されています。
ただし、種類によって装備されている機能は異なるため、今回ご紹介した選ぶ際のポイントを参考に、自社に適した生産管理システムを選びましょう。

<文責>

JBATマーケティング 編集部

お気軽にご相談ください