生産管理コラム 83回 「木こりのジレンマ」が表すDXの阻害とは?

木こりのジレンマ

私たちは仕事や生活するうえで色々なジレンマに遭遇します。
「デジタル大辞泉」によると、 ジレンマとは、「二つの相反する事柄の板挟みになること」と説明されています。
思うように行かずいらいらする「もどかしい」感じです。


今回のタイトル「木こりのジレンマ」はそのような「もどかしい話」です。


ある日、旅人が森の中を歩いていると、斧で忙しそうに木を切る木こりを見つけました。
その様子を見ていた旅人がこう言います。

旅人:「斧をもっと研げば楽に木を切る事ができますよ」

そうすると、木こりは答えました。

木こり:「忙しくそんな事をしている暇は無いのだよ」


...「頑張っているわりに成果が出ない」そんな逸話です。

何か優先順位が違うこのような話は、中小製造業のお客様とのシステム相談会でも時々お聞きします。
単純に、優先順位の見直しを申し上げても、先の木こりの様に「判るけど、忙しく暇が無い」と同じような返答が多いようです。また、システム導入での改善をストレートに申し上げても、返答は同じです。

これは、木こりに「チェーンソー」を使うべき...と言っても、多分「木こりは、斧の良さや自分が考える効率のイメージはチェーンソーでは解決できない」と思うことと同じかもしれません。

 

▶共通している点は、製造業のお客様も木こりも、自分の頑張りを否定し難く、これまでの習慣の変更も簡単では無いということです。一方、少し意識を変えてみることも必要です。 前回のコラムではデジタルトランスフォーメーション(DX)レポート2での超短期施策をご紹介しました。 「これまでIT導入に何ら興味が無い社長が、Web会議の便利さに一番良く利用している」という例でした。 Web会議の仕組みは汎用的なツールですが、使ってみてはじめてその良さを実感できるものでもあります。 これは、DXレポート2では他社と差別化を図る必要が無い「協調領域」と呼んでいます。 このような「変革の小さな成功体験」はジレンマを少し解消してくれます。

 

木こりの例に戻すと、木こりに「チェーンソー」をまずは使ってもらうようなものです。 つまり、 木こりに「チェーンソー」を使うべきと勧めるのではなく、評価してもらうこと、試してもらうことです。 木こりは、あっという間にチェーンソーを使いこなし、効率よく木を切ることができ、さらには、チェーンソー自体の改良等のアイデアが出てくるかもしれません。 そして、木こりの「競争領域」が、実は斧やチェーンソーなど道具ではなく、「木」や「森」の特性を知っていることと気づくかもしれません。

 

製造業のDXにまた話を戻します。
たとえば、ツールやパッケージを購入して、「協調領域」でのDXの経験・体験得ることは、場合により自分の頑張りが間違っていたことを気づかされ、またこれまでの習慣を変えることになるかもしれません。 ただ、その便利さや有効性の効果が得らえると同時に、今度は自社や自部門の「競争領域」に気づき、そこに新たなDXを推進していくことが必要だと思います。
もちろん、ここでの競争領域は、競争優位な領域だけではなく、競争劣位な領域かもしれません。そこから、ITを利用した新しい価値の提供を主体としたビジネスへと変革を図れると思います。

 

「木」や「森」の特性のように、貴社のものづくりの競争領域はどこでしょうか? 

新しい価値の提供はできていますか?


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