生産管理コラム 【第5回 「貴社のデカップリングポイントはどこですか?」】

業務コンサル時、お客様の製造されている製品からある程度、見込生 産とか受注生産とかを想定、仮説を行い、ヒヤリングを行う事が多々あります。

しかし、同じような製品、ものづくりを行っている企業でも、会社が違うとこの生産方式が必ずしも同じではありません。

A社は○○工程まで見込で生産し、それ以後は受注が来てから・・とか、
B社では、長納期品のみ発注し、あとは受注が来てから・・などなど。

 ですから、よく「貴社のデカップリングポイントはどこですか?」とお聞きします。
 すると反対に、「デカップリングポイントってなんですか?」と聞き返されることがよくあります。

お客様との会話の中で、唐突に「デカップリングポイント」というレアな用語を持ち出すのは失礼ですよね。(反省)

ですが、このポイントを認識し、これを前倒しする戦略自体は間違っていないと思っています。

そこで、デカップリングポイントとは・・・・・ 

デカップリングポイント(de-coupling)は文字通り「別ける」とか「引き離す」という意味で、簡単にいうと「分岐点」となります。
つまり、先の例では受注生産と見込生産の分岐点です。

de-coupling.jpg

生産工程を左から右へ流れると想定すると、個別受注生産であれば、受注後、設計して、部材を発注して・・となりますので、デカップリングポイントは、「一番左」にあります。

逆に在庫販売品の生産であれば、見込で生産して在庫しますからデカップリングポイントは「一番右」にあります 。
でも通常は「右寄り」「左寄り」と微妙な生産方式が多いですよね。

右に行けばいくほど、在庫リスクは高まり、キャッシュアウトは増大します。
左に行けばいくほど、販売機会リスクは高まりますが、キャッシュアウトは軽減できます。

ものづくりの理想は「在庫を持たない、限りない受注生産」ですから、デカップリングポイントは、「左」の方が良いと言えます。
しかし、お客様への納期、部材調達や製造リードタイムなどからなかなか、そうはいきません。

まずは、自社のデカップリングポイントを認識し、ひとつ「左」にできるか?
そのための必要な仕組みは何か? について考えてみてはいかがでしょうか?


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