「在庫削減」を実現するためのアプローチ方法とは?

今回は在庫削減についてのお話しです。

最近訪問したお客様で、部品在庫削減をどのようにアプローチしたほうが良いのかの相談を受けました。アプローチは業務改善視点とシステム視点の2つから意見を求められました。

在庫削減のテーマは常に「欠品」と「過剰」の攻め合いからはじまり、「適正在庫」は・・と進展していきますが、なかなか「正解」にたどり着かない場合も多いかと思います。

業務視点では、自社の仕入先や製品特性から多様な解がありますし、政策的に在庫を行うなど、実現可能な改善策も各社で違いがあると思います。
また、在庫高や在庫回転率を業績指標(KPI)として、評価・監視している会社も多いと思います。
システム視点では、生産管理システムなどで資材所要量計画(MRP)を回し、在庫引当、適正発注、適正在庫を実現している会社。
また、在庫保管費用や発注頻度の観点から、経済的発注量(EOS)を決める論理的な計算ロジックもあり、それらを実現されている会社もあると思います。

以上のような現状があるものの今回は、過剰な部材在庫を削減するには、どのような基本的な考え方やアプローチがあるかを以下のように在庫の(1)インと(2)アウトに別けて考えてみました。




●(1)在庫削減の考え方 イン=部材在庫増加の視点

「必要以上に購入する」・・ということはどういう時か?を考えます。

 1.欠品が不安だから
 2.購入するのにリードタイムが長いから
 3.不良を考慮しているから
 4.ロット買いをしているから
 5.予定通り入庫しないから
 6.不良が多いから
 7.生産計画そのものが多いから
 8.円安傾向だから
 9.政策的に在庫したいから


このように、いろんな理由から必要以上に購入しがちですね。
そして、何か心情的で定性的な言葉が多い気もします。


いずれにしましても、これらの「部材在庫の増加」理由を洗い出し、「なぜ、なぜ・・」と理由を詰めていく、泥臭いアプローチが必要ではないかと思います。

その結果、業務改善やシステムのマスタ見直しへと繋がるのではないでしょうか?


続いて、
●(2)在庫削減の考え方 アウト=部材在庫使用の視点

「予定通りに使用しない」・・・とはどういう時か?と考えます。

 1.生産計画の日程が変更になったから
 2.生産計画数が減少したから
 3.設計変更が発生したから
 4.受注が変更(キャンセル)したから

予定通りには、「期日と量」の二つの意味があります。期日は加工や組立日程に合わせ、在庫を出庫すること。そして量は必要な数を使うことです。 これらが上記のように予定通り使用しない場合を検討します。

ここでの検討は、利用しないのに、出庫して、あたかも使われたようになる事です。 つまり在庫が予定通り使われた、実際は現場に未使用のまま置かれているなどに注意することです。
通常、これらは次のイン、つまり入庫計画ではないものとして扱われます。

以上のように、基本的で単純な考えではありますが、大量生産時代の方式や運用をそのまま継続していて、この基本的な事が気付かない場合をあるのではないでしょうか?

冒頭のお客様では、旧来の入出庫の考え方を当たり前の業務として運用しており、またシステムのマスタをメンテがされていない事が判明しました。


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