POP(Point of Production:生産時点情報管理)とは?

POP(Point of Production:生産時点情報管理)は次のような定義があります。
「POPとは、工場現場の時々刻々に発生する生産情報を、その発生源である機械・設備・作業者・ワーク(加工対象物)の4つのところから直接に(ペーパーレス)採取し、リアルタイムに情報を処理して現場管理者に提供すること。また、現場管理者の判断結果を現場に指示すること」

 生産現場には、目に見えないところでさまざまな外乱、内乱、ロスがあります。
(第13回 生産を邪魔する外乱?内乱?とは・・参照)それをデータという形で見える化し、そのデータに基づいて現場管理者が的確で素早い対策を講じる必要があります。

POPはそのような現場管理者が現場を管理するための情報化の概念であり、POPシステムは現場管理者のための情報ツールと言えます。

これらPOPの概念は1990年代後半に発表され、大企業から中堅企業の多くの製造業が実践してきました。
それから20年、POPの仕組みが効果的だった、つまり、現場の管理者が有効活用できた時から、少し様子が変わってきているようです。

これは、現場管理者への「生産管理力の継承」が弱まってきている事(第8回 「現場が判らない! 生産管理力は継承できていますか・・参照)にも原因があるのではと思います。

POPシステムで収集・提示したデータでも「的確で素早い対策」がとれなければ意味がありません。 ですから提示するのは50や100という「データ」ではなく、「この部品在庫を半分に・・」というような「情報」で伝える必要があると思います。

「データ」ではなく「情報」・・・これがなかなか難しいのです。
今回題目で、「今ふたたび・・」とした理由は、第17回コラムで書きましたようにインダストリー4.0に始まった、IoT(モノのインターネット)と上記POPの概念が、何か結びつくのではないのか?と考えたからです。

つまり、IoTは、旧来のPOPの概念に、インターネットやビックデータ処理、人口知能など最新テクノロジー、それにもっとも大事な「自社のものづくりノウハウ」を加えた、「次世代POP」の考えがこれから必要ではないかと思ったからです。

「人が介在しない」という定義から外れてしまいますが、「外乱、内乱、ロスを見つけ」「的確で素早い対策」や「今日の反省を明日に繋げる」、・・そこに「人」は居なくても良いのか?  何となくそんな事を感じている今日この頃です。


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