生産管理コラム 【第16回 経営者への情報 何が不足? 何が必要?】

中小製造業、つまりものづくり中小の製造現場では日々どのような困り事が起こり、どう対応すれば良いのか。

過去2回にわたってご紹介してきました「現場作業者」「現場管理者」への情報で、何が不足しているのか。
3回目の「何が必要か」の最終回は「経営者の視点」で述べたいと思います。

経営者の視点ですから、通常は会社の視点、つまり財務諸表や第7回コラムで述べたようなKPI(業績評価指標)や第9回コラムのCCCなどが該当します。
ここでは現場作業者、現場管理者が得る日々の必要な情報が、これら経営視点の情報にどのように影響を与えるか・・・を考えてみたいと思います。

「現場作業者」や「現場管理者」への情報と「経営者」へのそれとは、おのずと「鮮度」や「細かさ」に違いがあります。
 経営サイドからは、「そんな細かい事より、結局のところどうなのか?」と結論を急がされる場面も多いのでないでしょうか。
「ミクロでは無く、マクロに情報を把握活用したい」は、そもそも会社の役割分担上、当然の事です。では、ミクロとマクロの関係はどうか? について考えてみます。

日々のフレッシュで細かな情報やデータが、四半期や年次の経営視点の指標に、どのように影響を与えそうかを想定したり見通す事は、経営判断をする上では大事な事と思います。
 現場作業者が得た情報で、稼動率や不良率を改善したり、現場作業者が情報を得られない事で生産性を低下させると、経営視点でどのような情報・指標として反映されてかという事です。

ここでは例を上げて確認してみましょう。
現場の日々の稼動率や歩留率、性能率は、工場の総合効率で表われます。

総合効率=稼動率×歩留率×性能率

たとえば総合効率が、日々徐々に低下していけば、製造間接費や労務費、原材料費など原価費用を押し上げてきます。
つまり、総合効率↓=製品製造原価↑=限界利益↓=収益↓ となります。収益の低下は、総資本利益率(ROA)を押し下げます。
ただ、ROAは四半期や年次レベルでしか確認しないかもしませんので、知らない間に、どういう理由か判らないまま、結果だけを知る事になるかもしれません。
また、受注が増加して、原材料の発注が増加、日々の在庫高が上昇傾向するの情報は、 在庫回転率の低下や仕入債務が増加してきます。
すると、売上(高く売る)と仕入(安く買う)のバランスである「交易条件」が悪化して行きます。

例えば第9回コラムで挙げさせて頂きましたキャッシュコンバーションサイクルでは、

CCC = 在庫回転日数 + 売掛債権回転日数 - 仕入債務回転日数 が 大きくなって行きます。

CCCの日数が大きくなる=金回りが遅くなる すなわちキャッシュインフローが悪化する事になります。

このような現場の情報と経営の指標との関係をイメージした、経営視点の情報提供を再度見直し、現在の指標の変化を捉える事も必要ではないでしょうか。
最近は、クラウド環境とBIツールの組合せなどで、何時でも、どこでも情報が確認できる仕組みが従来の比べ、容易の構築できるようになりました。
船の操舵室のように、会社の舵とりができる、これら「経営ダッシュボード」の活用も有効と思います。


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