「ECRS」とは?製造業で扱われる現場改善の4原則を解説!
●製造業で扱われる現場改善の原則「ECRS」とは?
製造現場や生産管理では、「格言」や「原則」などのキーワードが本当にたくさんありますよね。
製造業として維持する指標として知られる「QCD」は、品質(Quality)、コスト(Cost)、納期(Delivery)はみなさんご存知ですよね。
他には職場環境の維持・改善の「5S」(整理・整頓・清掃・清潔・躾)もご存知だと思います。
それでは「ECRS」とはなんでしょうか? 今回はあまりなじみがない改善の4原則「ECRS」をご紹介したいと思います。
「ECRS」を生産管理の視点から見ると、以下のようになります。
E(Eliminate)=排除・・・これは無くせないか? という改善です。
生産実績の集計や2次加工など、生産管理やBIツールの目的ではムダを無くす観点です。
C (Combine)=結合 ・・・これは一緒にできないか? という改善です。
帳票を出力してFAXを送信。そして再度入力・・といった作業の重複はまさに一緒にできる改善です。
R(Rearrange)=交換・・・これは順序変更はできないか? という改善です。
例えば受入処理をすると発注データが自動作成される・・など、順序変更を行うことによる改善を指します。
S (Simplify)=簡素 ・・・これは単純化できないか? という改善です。
複雑な作業をERPで簡素化する話もこれに当てはまります。
これらの頭文字を取って「ECRS」となります。
如何でしょうか? 肝心なのは、ECRSは「この順番」で行うのが「効果が一番大きい」点なんです。
「E」やめましょう →「C」一緒にしましょう 「R」順番を変えましょう 「S」簡単にしましょう ! の順番ですね。
「ECRS」の「切り口」で、生産管理の効果や目的を明確にしていくと、システム投資の効果、優先順位が整理しやすくなりますから、ぜひ応用してください。