生産現場が停滞する要因は?よくある外乱、内乱
ものづくり現場では、「そんな注文!聞いてませんよ」とか、「え?なぜまだ部品来てないの?」など、予期せぬ事で生産が滞る事があります。
それらものづくりを阻害するものは、外部からの変更要請などの「外乱」と、内部の都合や間違いなどの「内乱」の2つが考えられます。
外乱が内乱へ繋がる連鎖が起こると大変です。この連鎖は「じわ~っと」初めはゆっくり、次第に拡大してくるので厄介です。
しかし「予期できる事」もあるのではないでしょうか?
生産を邪魔する外乱!内乱!には以下のような物があります。
・オーダー外乱:短納期要請、受注数量変更・・
・調達外乱:遅延、数量不足・・
・材料外乱:寸法違い、品質不足・・
・設備内乱:故障、調整不良・・
・治工具内乱:破損、消耗・・
・ワーク内乱:特性不良、割れ・・
・作業者内乱:過失、負傷、・・
・管理者内乱:判断ミス、指示ミス・・
オーダーの外乱が、上から下へ順番に流れ繋がることは通常起こりえる事です。
個別の対策は言うまでもありませんが、、ものづくりの流れに沿うこの「乱の連鎖」を止める事も重要だと思います。
たとえば、
「オーダーの外乱は、即座に判る仕組みが必要であり、即座に調達に伝える仕組みが必要」
「部材入荷の遅延、調達の外乱は、業者への催告や代替案の提示、さらにラインへ伝える仕組みが必要」
「設備や治工具の内乱は、予防保全や予知保全で防止し、調達や出荷へ状況を伝える仕組みが必要」
などなど
つまり、生産管理の仕組みそのもの「要件」になりますね・・・
こんな視点で自社の「乱」を予期してみるのも大事だと思います。