原価管理(V4)
対象製品:R-PiCS V4
R-PiCS V4では以下の3つの原価計算が可能です。
①標準原価
②実績原価
③製番実績原価
①標準原価
◆標準原価管理【概要】
企画原価のように予め登録した予定単価により、製品構成(BOM)に従い原価費目を積み上げます。
R-PiCSの標準仕様おける原価管理は、製造直接費に限定して取り扱います。
一般的な「間接費」は外部システムやアドオン機能で配賦したデータを手動登録する方法となっております。
◆労務費
=(部署段取*標準時間+部署標準時間)×標準*賃率
*標準時間は工程マスターより
*賃率は社員区分または部署マスタから1時間の工賃
◆材料費
=品目発注マスターの購入品、有償支給の単価
※期間別や数量別は除く
◆外注費
=品目発注マスターの(工程)外注品の単価
※有償支給の積み上げ可否は設定可能
...経費など...
標準原価に間接費等を乗せたい場合には、任意の原価費目(原価区分)を手入力で追加可能です。
以下の帳票が出力されます。
・標準原価一覧表
・製品別標準原価一覧表
・構成別標準原価一覧表
②実績原価
◆実績原価集計/差異計算【概要】
実績原価集計は、月末在庫、実績消費量、実績工数等から、当月の実績原価を求め、標準との差を計算します。
あくまで「標準単価」を利用し、実際消費量(実際工数)の「数量データ」との乗算で、求めたものになります。
「実績原価集計の単価」 =「標準単価」×「数量データ」
差異計算では、実際に消費した材料費や作業工数の「実績数量データ」から求めた「実績原価」と「標準原価」との
材料費差異、部品費差異、労務費差異を求めます。
以下の帳票が出力されます。
・月別品目別原価差異表
・月別品目別実績原価一覧表
・月別製品別実績原価一覧表
・仕入先別品目別受入金額差異表
・受払表
③製番別実績原価
◆製番実績原価集計【概要】
製番別実績原価集計は、製番個別の原価直接費の資料を生成するための集計です。
実際の工程歩留や作業効率、製番の都合による構成の変更など、実績に応じた製番毎の原価を計算します。
各構成品目に原価費目(材料費・労務費・外注費等)を割り当て、各原価費目に応じた製番別実績原価を算出します。
・製品だけでなく、部品やユニット単位でも集計を行います。
・保有品や在庫品を使用した場合も、該当製番に原価を集計します。
・一括発注や引当により、製番単位に単価が求められない品目については、
月次総平均で求めた単価(随時帳票で月次総平均単価が求められない場合は、標準原価単価)を使用します。
実際の工程歩留や作業効率、製番の都合による構成変更、あるいは製番引当で行われる
計画外の発注・出庫なども反映されます。
以下の帳票が出力されます。
・製番別実績原価一覧表(随時)
・製番別実績原価一覧表(月末)